ベルギー1部クラブ・ブリュージュに所属するMF本間至恩(22)が14日、古巣新潟の聖籠町の練習場に登場した。チーム練習には加わらなかったが、ハイペースのランニングで汗を流した。チームの全体練習後にはスパイクに履き替え、元同僚とシュート練習やリフティングをして体を動かした。7月28日に開幕する新シーズンでは、同リーグ1部シントトロイデンに完全移籍するMF伊藤涼太郎(25)とマッチアップする。

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昨季途中の7月にベルギーに渡った新潟の“至宝”がサプライズで練習場に登場した。チーム練習には参加せず、得意のドリブルを披露する機会はなかったがピッチ脇でランニングする姿に見学に訪れていたファンが沸いた。ベルギーリーグは4日に全日程終了。先週帰国し、約1年ぶりに古巣の練習場に戻った本間は「いい施設だし、みんな温かい。やっぱり楽しい」と笑顔を見せた。

海外挑戦1年目はセカンドチームのクラブNXTが主戦場となり「トップに上がれずメンタル的に苦しい部分はあった」と明かしたが、シーズン終盤の5月28日に同1部の上位プレーオフのゲンク戦でトップチームデビューすると、2試合目の6月4日サンジロワーズ戦では終盤の出場で1ゴール1アシストを決め逆転勝利の立役者になった。「トップの選手はNXTの選手が何で出てんだ? と思ったかもしれないが、結果を出したら認められた実感があった。下を向かずに取り組んだ成果」と振り返る。

クラブ・ブリュージュのキャンプは今月末に始まる。「トップで出場機会をつかむことが目標。ポジションをつかんだら簡単には離したくない」。新シーズンは同じベルギー1部のシントトロイデンに移籍する伊藤とのマッチアップも待つ。「同じチームにいた選手が来ることは刺激になる。(伊藤)涼太郎君と対戦できるよう、自分も頑張っていく」と好ライバルも得て、海外挑戦2年目での飛躍を誓った。【小林忠】

 

▼初めての海外生活は環境、食事の変化、オランダ語や英語が飛び交うコミュニケーション面で苦労したという。「英語は徐々に聞き取れるようになってきているが伝えることは難しい。もっと勉強して(新潟の)舞行龍くんやトミー(トーマス・デン)とペラペラとしゃべれるようになりたい。覚えた単語は『difficult』。難しいです」と報道陣を笑わせた。

 

◆本間のベルギー移籍1季目 昨夏に新潟からベルギーの名門クラブ・ブリュージュに移籍。レギュラーシーズンはセカンドチームのクラブNXTの背番号10として2部リーグでプレーし、リーグ戦23試合4得点4アシスト。1部リーグのプレーオフ(PO)が行われていた今年5月にトップチームに加わり、28日の1部リーグ上位POのゲンク戦でトップデビュー。背番号62をつけて後半44分から途中出場した。続く6月4日のサンジロワーズとの最終戦では後半43分から途中出場し、その1分後に初ゴール。終了間際にはアシストも記録してチームを3-1の逆転勝利に導いた。1部リーグでは2試合、3分の出場で1得点1アシストという記録を残した。チームは4位で終了。来季は7月28日に開幕する。