ワールドカップ(W杯)南米予選ブラジル-アルゼンチン戦(21日、リオデジャネイロ)でスタンドの両国サポーターが乱闘を起こした事態について、アルゼンチンの主将リオネル・メッシ(36)が「悲劇が起きたかもしれない」と当時の状況について現地メディアに語っている。
試合開始早々、スタンドでサポーター同士の衝突が起こり、試合がストップ。その際、スタンドに介入してきた警官隊が警棒を振り回してサポーターを追い払っていた場面を見たという。
メッシは「彼らが警棒で殴りかかっているのを見た。リベルタドーレス杯(南米クラブ選手権)決勝のように、またも弾圧していた。僕らがロッカールームへ行ったのは、すべてを落ち着かせるためだった。試合は二の次で、それが最善策だった」とコメントしている。その中で、警官隊に殴られて大けがを負ったサポーターがいるのでは、と心配している。
ロッカーへ下がる前に、スタンドのそばへメンバー全員で歩み寄り、サポーターに声をかけ、必死になだめようとするメッシら選手たちの姿があった。
また、混乱の中でサポーターを守ろうとしたのがGKエミリアーノ・マルティネスだった。警官から警棒を奪い取ろうと、スタンドに上半身を乗り出し、左手でつかみかかっている。昨年のワールドカップ(W杯)では股間パフォーマンスが話題になったお笑い芸人のような男だが、正義感の強さも際だっている。
マルティネスはその「神の手」で、再開された試合でもブラジルが放った決定的なシュートを次々とセーブし、劣勢に立たされた中で完封勝ち。勝利の立役者となっている。

