【マドリード=高橋智行通信員】レアル・マドリード(スペイン)がホームでマルセイユ(フランス)に2-1で辛勝した。後半に退場者を出し10人となる中、エースFWキリアン・エムバペ(26)が2本のPKを決めて逆転勝ち。シャビ・アロンソ監督が就任して迎えたCL初戦を白星で飾った。

2大会ぶりの欧州王座を狙う初戦はアクシデントから始まった。試合開始2分で右サイドバックで先発したアレクサンダーアーノルドが左太ももを痛め、カルバハルと交代した。

先制点も奪われた。前半22分、MFギュレルが自陣でバックパスをしようとしたところ、背後からマルセイユMFグリーンウッドに奪われた。ドリブルで持ち込まれ、最後はパスを受けたFWウェアに右足で蹴り込まれた。

悪い流れにあったが、高い個人技で流れを断ち切った。前半27分、左サイドからFWロドリゴがドリブルでエリア内に持ち込み相手ファウルを誘った。PK獲得。同29分にエムバペが冷静に右足でゴール左隅に決めて1-1の同点とした。欧州CL56点目とした。すぐタイに戻した。

その後は拮抗(きっこう)した展開が続く中、シャビ・アロンソ監督が動いたのは後半18分、ロドリゴ、18歳のマスタントゥオーノを下げ、ビニシウスとブラヒム・ディアスを2枚替え。しかし後半27分に再び思わぬ事態に陥った。DFカルバハルがゴール前で口論となった相手GKルジに頭突きを食らわせて一発退場。勝負どころで10人になるピンチとなった。

だがRマドリードは強かった。後半34分、数的不利を感じさせない複数選手の連係で敵陣ゴール前を崩し、エリア内に進入したビニシウスを止めようとしたマルセイユDFメディナが痛恨のハンド。再びPKを得ると、エムバペが1本目と同様にゴール左へ鋭くキック。ルジの手に触れながらもゴールに勢い良く飛び込んだ。2-1の勝ち越しに成功するとともに、大会通算得点数を56に伸ばし歴代6位とした。

終盤はマルセイユに好機をつくられたが、守護神クルトワのファインセーブもあり、1点のリードを守り抜いた。2ゴールのエムバペはマッチMVPに輝いている。