[ 2014年2月22日9時40分

 紙面から ]フラワーセレモニーで記念撮影に納まるソトニコワ(中央)ら(撮影・PNP)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇20日◇女子フリー

 開催国ロシアのアデリナ・ソトニコワ(17)が、同種目初の金メダルを母国にもたらした。SP2位で迎えたフリーで躍動感あふれる演技を披露。149・95点の驚異的なスコアを出し、地元で新女王に輝いた。

 目を見開いた。取材エリアのモニターで金のスコアを確認。スケート靴を履いたまま、走りだしてコーチらに抱きついた。「メダルをもらうことが夢だった。信じられない気持ち。自分の演技に満足している」と声を弾ませた。

 4歳でスケートを始めて、15歳で世界ジュニア選手権を制した。だが今大会は団体金に貢献したリプニツカヤの陰に隠れていた。「団体で出番がなくて、個人でメダルを取ろうと思っていた。SPを終わって(金と)少しの差だったから、完璧に滑れば何でも可能だと思っていた」と言った。

 国際スケート連盟(ISU)公認大会での自己ベストは202・36点。昨年の世界選手権9位だった伏兵が、地元ファンの大声援を浴びて、合計224・59点をたたき出した。この日の演技構成点は定評がある金とわずか0・09点差の74・41点だった。表現面を高く評価され、逆転の金メダルを手にした。【益田一弘】