フェンシング女子フルーレ団体の日本は決勝で中国に35-34で勝利し、初の金メダルを獲得した。

最終9巡目の東晟良(せら、18=日体大)が残り4秒75で追いつかれ、先に1本を取った方が勝ちの延長戦に突入した。37秒。東は相手の突きをかわして、即座に剣を突き出した。得点時に光るランプは両軍に点灯したが、日本サイドは勝利を確信。宮脇が壇上に飛び出し、東と抱き合った。その後、得点が日本に認められると、チーム全員で喜びあった。東は「最初の優勝メンバーに入れて本当にうれしい」と笑顔だった。

17年1月にフランス人のボアダン・コーチが就任。「ファイティングスピリッツ」を教え込まれた。練習でも実戦と同レベルの強度。妥協はなく、菊池は「本気で泣くぐらい練習で取り組んでいた」と明かす。準決勝でもロンドン・オリンピック(五輪)銅メダルメンバーを含む韓国に勝利。練習で涙したから試合で笑えた。