成松大介(28=自衛隊)が流血によるハプニングがありながら、メダルを確定させた。

第2ラウンドの45秒。右頭が、相手のイラク人選手の頭と接触。流血が止まらなくなった。リングサイドで手当をするも、血はおさまらなかった。そのままレフェリーの判断で試合がストップ。第1ラウンドと第2ラウンドのポイントによる4-0の負傷判定勝ちとなった。

試合後、成松は頭の右側から流れる血をタオルで押さえながら、取材エリアに現れた。はじめに「大丈夫じゃないです」と口にし、3位決定戦がないため、メダル確定したことについては「そこはひと安心」。準決勝(31日)の出場の可否はドクターの判断に任せる。「この傷では次の試合ができるかどうかさえ、分からない。あまりにも血が出ているので。できるなら勝ちに行く」と語った。

成松に対する助成金をボクシング連盟が流用したことが端緒のひとつとなり、山根前会長と反社会的勢力との関係など社会問題に発展した。注目を浴びる中で、刺激的な勝ち上がりとなった。