<世界陸上>◇23日◇男子やり投げ決勝◇ベルリン五輪スタジアム

 銅メダルを獲得した村上幸史(29=スズキ)は表彰式を終え、メダリスト3人の記者会見の席に着くと「今ごろになって込み上げてくるものがある」と目を潤ませた。

 -今の気持ちは

 村上

 表彰式で近くに日本の選手、コーチが来てくれて、すごいことをやってしまったという実感がわいてきた。自分が何をしたかがやっと分かったという感じだった。

 -メダルを狙っていた?

 村上

 北京五輪の次の年なので、レベル的には落ちてくるだろうと思っていた。でも正直きょうは出来過ぎな部分がある。決勝に行けば失うものは何もなかったので、思い切りできた。

 -日本人が不利とされる投てき種目だが

 村上

 1キロもない軽いものを投げるので、砲丸とか円盤とかは体格が関係してくるが、やり投げは通用すると思っている。

 -昨季との違いは

 村上

 今までは1投から6投まであるという考え方だったが、今季は3投までしかないと思ってやった。技術も筋力も全体的に上がってきた。シーズンを通して80メートル台が今日で4回目だが、この大会で出せたというのが一番大きい。

 -今後の目標は

 村上

 85メートルにまず乗せたい。85メートルを越すと世界でも一握りになる。