ケンブリッジは、桐生の9秒台をどう受け止めたのか。

 リオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダリストのケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)が9日、東京北区で行われた「スポーツ祭り」で子どもたちに約2時間にわたり短距離を指導した。イベント後には9月に桐生祥秀(東洋大)が日本人初の100メートル9秒台を出したことについて初めて口を開き、「あ、出たな。ついに来たなという感じ。誰がいつ出してもおかしくない状況だったので、ショックはなかった」とけろりと振り返った。

 ケンブリッジの100メートル自己ベストは今年6月に出した日本歴代9位の10秒8。今季のレースは既に終え、来季に向けた練習内容を調整中だ。「これから9秒台を出る選手がまた増えていく」と予想し、「自分も続きたい。早く(桐生と)一緒に走りたいし、来年の全日本選手権が待ち遠しい。冬季練習をがんばります」と、かわいらしく胸元で両拳を握った。