来年1月2、3日に行われる箱根駅伝に向けて、2年連続92度目の出場を果たした中大が11日、都内で会見を行った。副将を務める中山顕(4年)は、11月に行われた上尾ハーフマラソンでは日本人トップの1時間1分32秒を記録し、ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太(26=Honda)にも勝った。中大はチームとしてシード権獲得を目標に掲げ、中山は「任された区間で区間賞を取りたい」と力強く言った。

中山は前回の箱根駅伝前の昨年11月はじめ、オーバーワークが原因で左足中足骨の疲労骨折に見舞われた。不安を抱えながらもなんとか箱根駅伝当日に間に合い、3区を走って6位。「前回は監督から2区と言われていて、練習しなきゃと意識をしすぎてしまった。今回は万全にしっかり準備ができているし、走れるなら2区のリベンジをしたい」とエース区間への思いも口にした。

1年時、2年時には主将を務めていた舟津彰馬(3年)は今回は主将の立場から離れて走りに集中する。「主将をしていたときは正直ぎすぎすしていた部分はあったと思うので、前回よりすがすがしさはある。自分の持ち味のスピードをしっかり出して、バシッと決めて締めくくりたい」と真剣な表情で話した。

主将を引き継いだ関口康平(4年)は「箱根でシードを取れれば、出られる大会も増える。後輩たちの3大駅伝出場をかなえたい」と全体を見据えた。