第96回箱根駅伝の区間エントリーが29日に決まった。上位を狙う強豪では、2年ぶりの総合優勝を狙う青学大が2区のエース区間に、1年生の岸本大紀を抜てきした。総合連覇を狙う東海大は主力を控えに回すなど、他校の出方をうかがう動き。本番前から、戦国駅伝といわれる今季にふさわしい戦いが始まった。

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出雲王者の国学院大はエース浦野雄平(4年)を2年連続の5区に配置した。前回大会は1時間10分54秒の区間新記録を樹立し、往路3位に貢献。今年も山登りで一気に上位進出するプランを描き、目標の往路優勝を目指す。

秋から山仕様に体を作っている浦野の調子について、前田康弘監督は「力も上乗せできており、前回より走る想定ができている」と自信。ただ、今年は大きな注目を浴びて挑むことになる。指揮官は「あとは力を出せるか。力はついているのだから“大振り”をせず、気負わずにしっかり“ミート”すればいい」と話した。