駿河台大が10時間44分47秒で8位となり、来年1月2、3日の箱根駅伝初出場を決めた。就任10年目の徳本一善監督は念願の箱根切符をつかみ「長かったようで短かったようで…」と語った。

法大時代に「爆走王」の異名を取った徳本監督は、箱根駅伝に1年生から出場。2年時には1区で区間賞に輝き、3年時には各校のエースランナーが集う「花の2区」で2位、4年時は2区で途中棄権。オレンジの髪をなびかせながらサングラス付けて走る姿は、多くのファンの脳裏に焼き付いて離れない。

現役選手だった2011年に、駿河台大の選手兼コーチとして就任。翌年から監督に就任した。この日のレースについて「ヒヤヒヤしたけど、僕は選手のサポートに徹するしかない」と教え子を信じ続けた。8位という結果が発表された瞬間、歓喜に湧く選手たちを近くでカメラに収めた。「この子たちのこの顔が見たかった。10年間我慢してきて良かった」。

初出場となる本戦は、出るだけで満足するつもりはない。「僕が法政の時も面白いことをしてやろうと思ってやってきたので、それは変わっていないです。うちのチームのカラーを出したいと思います」と意気込んだ。

 

▽個人成績上位 (1)カマウ(武蔵野学院大)1時間1分23秒(2)ディランゴ(流通経大)1時間1分41秒(3)キプリモ(日本薬科大)1時間1分47秒(4)ビンセント(国士舘大)1時間1分49秒(5)ラジニ(拓大)1時間1分52秒(6)ブヌカ(駿河台大)1時間2分15秒(7)オニエゴ(山梨学院大)1時間2分15秒(8)栗原啓吾(中央学院大)1時間2分46秒(9)加藤大誠(明大)1時間2分47秒(10)高瀬桂(専大)1時間2分49秒