全国高校駅伝(26日、たけびしスタジアム京都付設駅伝コース=男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)に新潟から男子の中越が3年連続、女子の十日町は19年ぶりに出場する。チームの要は中越は主将の山崎丞(たすく=3年)。十日町は村山愛美沙と福原陽(ともに2年)と山田寿々菜(1年)の1、2年生トリオ。ともに総力戦で中越は8位入賞、十日町は30位入りを目指し、都大路に挑む。

1、2年生のトリオがチームをリードする。保坂勉監督(56)は「(3人の中で)誰が1区を走ってもおかしくない力を持っている」と言う。福原はチームトップの自己ベストタイム(3000メートル=9分51秒01)を持つ。下りと短距離を得意とする。村山はガッツのある走りが持ち味。距離が延びるほど粘ることができ、ペース変化にも対応できる。山田は集団で走ることを得意とし、1年生ながら力をつけている。

県大会で19年ぶりに県王者をつかみ取り、喜びを爆発させた。一方で、県で優勝することを目標としてきたチームは重圧から解放され、安心感から少しの気の緩みが出た。もう1度、気持ちを入れようと4、5日に埼玉(森林公園)に遠征した。アップダウンを使ったペース走とスピード系の上りの練習を行い、気持ちを都大路へと切り替えた。

チームは30位入りを目標に据える。メンバーでただ1人の3年生、主将の田中雪菜は先輩らの日誌を読み返した。「つかめなかった夢の舞台への悔しさを感じた。無駄にはできない」と話し、19年分のチームの思いを結果で届ける決意だった。