中越(新潟)の陸上部前主将、山崎丞(たすく=3年)が今春、日体大に進学する。昨年12月の日体大記録会の5000メートルで県高校新記録を樹立し、全国高校駅伝では25位と健闘した。大学ではスピードとスタミナを強化して箱根駅伝出場を目指す。

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山崎は新たな目標に向け練習を重ねる。「一番の目標は箱根駅伝出場」と宣言。進学する日体大は過去、箱根駅伝では5連覇を含め、10度の総合優勝経験を持つ。「エース区間の1区、2区を経験したい」と1年目からアピールしていくつもりだ。

高校では1年から故障に悩まされ続けた。それでも「自分の体と対話」し、その時点で必要なことを追求しながら練習に向き合った。その結果は昨年12月の日体大記録会5000メートルで県高校新記録樹立に表れた。3年連続で出場した全国高校駅伝(昨年12月)では1区を走り、3年で最高の総合25位に貢献した。「自分らしく強気な姿勢で継続したことで力がつくと実感した」。

2月初旬には地元の糸魚川市へ帰郷した。地元でも週3回の有酸素ランを欠かさず、週1回の登校日に合わせ、高校の施設で筋力トレーニングにも励む。練習方針が中越と似ていたこともあり、日体大進学を決めた。持ち味のバネのある走りを生かしながら、体の使い方などの強化を目指す。「人間性あっての競技力」と山崎。大学でも謙虚な気持ちや練習への意識を高く持ち、突き進む。【飯嶋聡美】