陸上女子で世界選手権(7月、米オレゴン州)の1500メートル、5000メートルの代表に内定した田中希実(豊田自動織機)が、日本選手権から一夜明けた13日、大阪市内で会見に臨み“勝負のパンケーキ”を力に苦難を乗り越えたことを明かした。

前日12日の5000メートルは日本記録保持者で東京五輪9位の広中璃梨佳(日本郵政グループ)らに勝って、優勝で2種目目の世界切符を手にした。

11日の1500メートル決勝では「朝練の感触も良くなくてイライラしていて、ホテルに隣接しているカフェでパンケーキを食べた」と、レース前にパンケーキを食べたことを明かした。「(イライラしているときは)甘いものがいいかなと思って。食べた瞬間に頬が緩んで、その一瞬はリラックスができた。自分の気合を捻出するために一役買ってくれた」。

今大会は800メートルを含めて4日間で5レースに出走。スイーツの力も借りて、過密スケジュールを乗り切った。