女子100メートルで連覇を達成した君嶋愛梨沙(27=土木管理総合)が、日本歴代3位タイとなる23秒17(無風)の自己ベストで優勝し、2連覇を達成した100メートルとの2冠を成し遂げた。この2種目で2冠は21年の児玉芽生以来2年ぶり。

前半からトップに立った君嶋は、後半の100メートルもスピードを落とさず、2位で21年東京五輪400メートルリレー代表の鶴田玲美(26=南九州ファミリーマート)に0秒32の大差をつけて圧勝。「優勝してうれしかったが、タイムを見てびっくりした」と本人も予想以上のタイムに驚いた。

2日の女子100メートル決勝は大雨の中、11秒59(向かい風0・1メートル)で制した。悪条件下のレースで、昨年の決勝で出した自己ベスト11秒36には及ばなかったが、200メートルで自己ベストを更新してみせた。2冠達成に「100メートルでは後半に自分の走りができた。その走りが200メートルでもできた」。

8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の参加標準記録は100メートルが11秒08で、200メートルは22秒60。世界との差はまだまだ大きいが「100メートルで10秒台を出すことを目標にやってきた。厳しい道のりだけど、少しずつ地道に達成したい」と君嶋。夢への挑戦はこれからも続く。