<世界陸上>◇2日◇女子200メートル決勝◇韓国・大邱スタジアム

 女子初の4連覇を逃したアリソン・フェリックス(25=米国)に各国の取材陣が殺到した。レース後、ミックスゾーンの医務室に直行。周囲をヒヤリとさせたが、「何もないわ。大丈夫」と笑顔で戻ると、すぐに取材の輪ができた。その後ははしご状態で各国メディアの取材を受け続けた。勝者ブラウンの倍以上の取材陣に囲まれ、取材が終わったのはレース後、何と40分以上も経過していた。全種目通じて女子初の4連覇を逃した影響の大きさを物語った。

 勝って号泣したブラウンと対照的に、終始笑顔を絶やさずレースを分析。「勝ちたかったが、足が動かなかった。ストレートに入ってギアチェンジしようと思ったが、ギアがなかった」と振り返った。それでも400メートルに初挑戦した今年を「チャレンジの年」と話し、「以前は世界の舞台で400メートルを走るなんて想像できなかった。絶対、価値があった。来年は200メートルに集中する」と締めくくった。