国際大会で活躍するアスリート育成を目的としたJOCエリートアカデミー第9期生の入校式が2日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた。

 レスリング2人、卓球、水泳・飛び込み、ライフル射撃が各1人の計5人が入校。今年度は中1から高3まで総勢38人となった。

 レスリング女子の鏡優翔(ゆうか=14)は、全国少年少女選手権大会45キロ級優勝や、全日本中学生レスリング選手権57キロ級準優勝などの実績を持つ。「五輪金メダルの目標に近づけるよう、何事にもチャレンジしたい。あいさつ、礼儀、レスリング、勉強と文武両道でいきたい」。

 レスリング男子の佐藤匡記(まさき=14)は、全日本少年少女選手権大会で5連覇を達成している。「国内の3冠をとるには、考える力が必要。勉強もレスリングもしっかりやって、五輪で活躍できる選手になりたい」。

 卓球男子の張本智和(12)は、全日本選手権ホープス・カブ・バンビの部で無敵の6連覇。シニアの世界大会でも昨年10月のワールドツアー・ポーランドオープンで史上最年少12歳3カ月で本大会出場を果たした逸材だ。「新しい生活が始まるが、不安よりも楽しみのほうが大きい。卓球も勉強も人間も、すべて完璧になって、将来は五輪で金メダルをとりたいです」。

 飛び込み男子の山田周汰(15)は全国中学校大会の高飛び込み2位、板飛び込み3位など、上位の常連だ。「自分の課題は忍耐力。五輪で金メダルをとる選手になります」。

 ライフル射撃女子の井浦一希(いつき=15)は全日本中学校選手権準優勝。「人間力のある、強い選手になることが目標。五輪で金メダルがとれるように頑張ります」と笑顔で決意表明した。