全日本高校バレーボール選手権(1月4日開幕、東京体育館)に出場する仙台商(男子)の壮行会が22日、仙台市泉区の同校体育館で行われた。冬休み前の全校集会後に行われた壮行会には全校生徒約960人が参加。ミニ紅白戦やNHKドラマ「あまちゃん」の主題歌に合わせたダンス応援も行われ、全校一丸をアピールした。チームベストの全国8強以上を目指す選手たちは壮行会後、仙台市役所への表敬訪問も済ませ、臨戦態勢に入った。

 全国常連になった男子バレーボール部が、今年も全校生徒の思いを背負って全国コートに立つ。宮城代表で4年連続5度目の出場。年末恒例になった壮行会には全校集会に参加した生徒全員がそのまま残り、ぐるりとコートを囲んで15点マッチの紅白戦を観戦。大集合写真撮影後は、NHKの朝の連続ドラマ「あまちゃん」のオープニングテーマ曲に合わせた全校応援も行い、「仙商魂」を確認し合った。

 09年4月、旧仙台商と仙台女子商が統合。旧仙台商時代を含めれば本年度で創立120周年の節目を迎えた。チームは全国につながる大会で13年夏から県内無敵。高校総体と国体を含めて今回で12季連続全国出場だ。だが高校選手権での過去最高は03年と14年の全国16強。2回戦シードで、初戦(5日)の相手は霞ケ浦(茨城)と岡山東商(岡山)の勝者と戦う。県代表決定戦後に新主将になった後藤瑞希主将(2年)は「練習の成果を出して次も勝ってベスト8に入りたい」と壮行会であいさつした。

 先発全員が1、2年生の若いチーム。リベロを除く先発6人の平均身長は179・5センチと高さはない。だが、古川工との県代表決定戦は先にマッチポイントを握られた最終セットを19-17で制し、フルセットで逆転勝ちする粘り強さを発揮した。25日から東レ(静岡)で4泊5日の強化合宿を行う。就任20年目の千葉伸次監督(50)は「学校全体の応援は一体感を感じる。全国を経験できるのは大きい」と選手たちの成長に期待している。【佐々木雄高】