女子体操界のニューヒロイン、杉原愛子(17=朝日生命)に「ヒザ神」が降臨した。

 杉原は最終種目の床運動で寺本明日香(21=中京大)を逆転し、2位で世界選手権(10月、モントリオール)代表入り。会見で「床の最後の着地で“ヒザ神”になっちゃって」と言って、自分で笑った。

 「ヒザ神」は、お笑い芸人フルーツポンチ村上健志が人気テレビ番組「アメトーク」の「運動神経悪い芸人」で付けられた別名。テレビ朝日から「どういうことですか?」とツッコミが入ると「練習からヒザが伸びると『ヒザ神』ってよく言っていて、(会見でも)言ってしまいました」と説明して、自ら爆笑。「着地はヒザを使って力を吸収しなければいけないのに、伸び切って跳ねちゃった」と言ってまた笑った。

 常にスマイルを忘れない杉原は、自分で発した言葉に笑うのも特技。落ち着いて演技ができていたこの日は「試合中にニヤニヤしちゃって。そういう自分を気持ち悪いと思った」と笑った。もっとも、世界選手権に向けては真剣。「もう少し演技の難度を上げて、種目別(6月)では今日と違った構成にしたい」と、笑うことなく話していた。