柔道の世界選手権(8~9月、ブダペスト)女子52キロ級代表の志々目愛(23=了徳寺学園職)が7日、千葉・浦安市の所属先の壮行会に出席し、「兄超え」を誓った。

 志々目は15年世界選手権男子60キロ級銅メダルの兄、徹(25)と幼少から切磋琢磨(せっさたくま)してきた。同じ所属でもある徹は先月10日、大学時代の同級生の一般女性と結婚した。グランプリ・フフホト大会(中国)でも優勝した徹について聞くと「特にないです…」を連発。兄妹不仲ではないことは強調し、既に2カ月後の本番に向けて集中している様子だった。

 世界選手権女子52キロ級では同じ所属の角田夏実も出場する。同階級は阿部詩やリオデジャネイロ五輪銅メダルで休養中の中村美里らのライバルが多い。地力があり外国人選手に強い志々目は「初出場なので挑戦者の気持ちで、自分の柔道を出し切って優勝したい」と宣言し、兄もなしえなかった世界制覇に向けて準備は万全だ。

 壮行会には角田や柔道部の山田利彦監督らも出席。学生約450人の前で意気込みを語るなど柔道とは違う雰囲気を味わっていた。