三遠ネオフェニックスは103-81で苦手とする名古屋ダイヤモンドドルフィンズから今季初勝利を挙げた。またチームの今季最多得点記録を更新し、連敗を2で止め、中地区3位に浮上した。

 4連敗中だった天敵を相手に、今季初の100点ゲームを演じた。98-74の第4クオーター(Q)残り3分38秒、相手エンドライン際のこぼれ球を拾ったPFウェンデル・ホワイト(33)がシュートを決め、100点目を奪った。ヒーローインタビューでホワイトは「とても素晴らしい名古屋相手に良い試合ができた。田渡修人(28)の3点シュートがよく決まっていたのが素晴らしかった」とチームメートをたたえた。

 第2Q残り2分に試合の流れを大きく変えた。名古屋Dの208センチPFクレイグ・ブラッキンズ(30)がSF鹿野洵生(30)と口論になり、2度目のテクニカルファウルで退場した。手薄になったインサイドを攻め、相手を引き寄せてから、フリーになったSG田渡が3点シュートを8本決め、自己最多の30得点を挙げた。ブラッキンズを退場に追い込んだ鹿野は「結果的に高さがなくなったので、1対1で勝てる場面が増えた。明日も気を引き締めて戦いたい」と3位を死守する。【大野祥一】