男子C組最終戦で決勝トーナメント進出を決めている世界ランキング3位の日本は、張本智和(エリートアカデミー)、水谷隼、大島祐哉(ともに木下グループ)で挑み、世界ランキング22位のシンガポールに3-0と貫禄勝ちし、4勝1敗とした。

 勢いを付けたのは14歳の次代のエースだ。世界ランキング47位の格下相手だったとはいえ、第1ゲームからほぼ完璧な試合で相手をまったく寄せ付けず3-0。勢いをもらった大黒柱の水谷が危なげなく勝ち上がると、今大会、初出場の大島も躍動し、3-0で勝利した。水谷は「張本が向こうのエースに完勝したので自分も続こうと思った。第1ゲームを戦った時に実力差があると思い自分のペースで戦えた」と余裕の表情を見せた。

 4月30日のイングランド戦で初の黒星を喫し心配されたが、前日1日に難敵、台湾を3-0で下したのに続き圧倒的な勝利を見せたように敗戦のショックはまったくない。張本は「どこと当たっても勝てるように頑張りたい」と気合。勢いをもっていよいよ69年ミュンヘン大会(ドイツ)以来の金メダルを目指し、決勝トーナメントに挑む。