ラグビーの国際統括団体、ワールドラグビー(WR)は15日、2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の欧州予選で選手の代表資格に問題があったとして、9月20日の開幕戦で日本と対戦する予定だった欧州代表のルーマニアの出場権を取り消し、ロシアが繰り上がると発表した。14日間の異議申し立て期間を設けた。

 欧州予選を兼ねた17、18年の欧州選手権では、出場チームに当該国の代表資格を持たない選手が含まれていた疑惑などが浮上し、WRが調査するため委員会を設置。ルーマニア、スペイン、ベルギーが規定に違反したと判断し、罰則として勝ち点を減らした結果、予選3位だったロシアが出場権を得た。WRと日本大会組織委員会はルーマニアを含むチケットの購入者について、希望すれば払い戻しに応じる方向で検討する。

 世界ランキング19位のロシアは11年大会以来、2大会ぶり2度目の出場。日本は同11位。日本が入った1次リーグA組には、ほかにアイルランド、スコットランドの出場が決まっている。

 欧州予選2位が進む予定だったポルトガルとのプレーオフにはドイツが出場することになり、勝者が本大会でのA組入りを懸けてサモアとの欧州・オセアニア・プレーオフに臨む。

 ロシアはA組で日本と開幕戦を行った後、24日に埼玉・熊谷ラグビー場で欧州・オセアニア・プレーオフ勝者、10月3日にノエビアスタジアム神戸でアイルランド、9日に静岡スタジアムでスコットランドと対戦する。