日大は25日、アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則を犯した問題で、同日午後3時半に都内の同大本部で大塚吉兵衛学長の記者会見を開いた。

 大塚学長は、23日に会見を開いた後、心労などで休養と検査目的で緊急入院した内田正人前監督(62)が、会見当日に点滴をして臨んでいたと明らかにした。質疑応答の中で、内田前監督の現状について聞かれると「細かいことは承知しておりません。食事が、のどを通らなかったと思う。当日、話を聞いたところ点滴を受けて会場に来た」と説明した。当日は短い時間、会ったと明かしたが「その後、会っておりません」とした。

 内田前監督は23日の会見の中で、日大常務理事(人事担当)の職を一時停止し、謹謹慎する考えを示唆し、その後の進退は、第三者委員会の判断を仰ぐとしていた。内田前監督の今後について、大塚学長は「辞任したいと言ってきたが、捜査が入るような流れ…私が意見を差し挟むのは現時点では差し控えたい」と言うにとどめた。【村上幸将】