神鋼にもう1人のカーターがいた!? ラグビーのトップリーグ、神戸製鋼は22日、毎年恒例の「コベルコラグビーフェスティバル2018」を神戸市内で行い、ファンと交流した。

 多くのプログラムで盛り上がったステージでは、新加入選手も自己紹介。最大の注目を集めたのが、クボタから移籍したフッカー鹿田翔平(28)だった。

 チームには今季から元ニュージーランド代表「オールブラックス」のSOで、世界的スターのダン・カーター(36)が加入しているが、ポジション順だったため、自己紹介の順番はフッカーの鹿田が2番目だった。

 176センチ、104キロの男がマイクを持つと「ダン・カーターが入りましたが、“シー・カーター(鹿田)”もいます!」と猛アピール。ストレートな呼びかけに場内は大爆笑となり、司会を務めていたお笑いコンビ「女と男」の市川義一の音頭で、「シー・カーター!」とファンが一斉にさけぶ展開となった。

 これには本家「カーター」のダン・カーターもノリノリ。自身のあいさつで同じく「何と呼ばれたい?」と問われると「シー・カーター」と即答。来日して1週間程度とは思えない、関西のノリで対応した。カーター自身は本当のところ、イニシャルから「D・C」と呼ばれたいようだ。

 一方の「シー・カーター」こと鹿田は、早速のアピールに成功。昨季まで正フッカーだった元日本代表の木津武士(30)は日野へと移籍し、今季のレギュラー争いは混戦模様だ。広島・尾道高から流通経大へと進み、大学では主将を務めたムードメーカーが、本家「カーター」に負けじと刺激をチームにもたらす。