日本オリンピック委員会(JOC)は12日、都内で第2回強化ミーティングを行い、20年東京オリンピック(五輪)を控える各競技団体が五輪に向けての準備や日本代表選考方法についてのそれぞれ発表し、意見交換を行った。34の競技団体の強化担当者を含む71人が参加した。

その中で、日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長(48)から、8月のジャカルタ・アジア大会での一連の買春問題についての説明があり、山下泰裕選手強化本部長(61)は「何で起きたのか、4選手に対してのその後の取り組みなどの報告があった。話を聞いていて涙が出そうになった。仲間だと思うからこそ、他の競技団体も人ごとだとは思わず、信頼を損なうことがないように気をつけていかないといけない」と引き締めた。

選手選考方法については、陸連や卓球協会が案を全体に対して発表する場面もあったという。山下本部長は「選手選考は公平性、透明性のあるものにして、しっかりとした議論の上で選考基準を早めに示していくことが大切。出身大とか所属とか、そういったものを選考に入れられる方はいないと信じて、たたかれることのないように心して大事にやって欲しい」とも呼びかけた。