レバンガ北海道は、Bリーグ3季目も高い壁を越えられなかった。同じ東地区の千葉ジェッツに、ホームで63-93の完敗。16-17年のリーグ開幕以来の連敗は15に伸びた。第1クオーター(Q)で10点リードされると、1度も追いつけず、点差を広げられた。今季最多30点差の敗戦。次節20、21日も同地区の栃木ブレックス戦(栃木県立県南体育館)で、敵地から巻き返しを狙う。

最後まで、千葉のリズムを止められなかった。レバンガ北海道は、試合終了のブザーが鳴る前に足が止まる完敗だった。ジョゼ・ネト監督(47)は「第1、第4Qに引き離されてしまった。(試合中の指示で)チームを助けられず、もっとできた試合だった」と悔やんだ。シュート成功率は36・2%。Bリーグ誕生以来1度も勝てていない“天敵”に、今季最多93失点を喫した。

速い展開でボールを動かす千葉にディフェンスが間に合わない。第1Qにつけられた10点差はジリジリ広がり、最後まで詰められなかった。「千葉は個々の能力が高い選手が集まっている。自分たちが勝つ可能性があるのであれば、試合をディフェンシブな試合に持っていくことだ」。試合前のネト監督の相手分析は正確だったが、対応ができなかった。

光もあった。開幕から4戦で8点と低調だった折茂武彦(48)が、この日はチーム最多タイの12得点と気を吐いた。第2Qから出場すると、立て続けに3点シュート2本を決めた。一時4点差に詰め寄る、ベテランらしい働きぶり。試合後は「終始千葉ペースで試合を運んでしまった。自分たちから難しいゲームにしてしまった」と嘆き節が口をついたが、26季目のレジェンドがプレーの精度を上げてきた。

今季は昨季と比べ平日開催が3倍増。どのチームも観客動員を危惧していたが、この日のホーム初ナイター戦には4058人が集まった。白星を届けたかったが、かなわず。今季の星勘定も2勝3敗と負けが先行し、順位は東地区4位に後退した。今週末からは、首位と絶好調の栃木と敵地で2連戦。次週24日には、敵地で千葉との再戦が待つ。「今日の試合を見直して、週末の試合に臨みたい」とネト監督。尾を引きそうなホームでの大敗だが、下を向いている時間はない。【浅水友輝】

▼レバンガ北海道は今季初対戦の千葉にホームで完敗した。昨季までの2シーズンも0勝14敗(16-17年8敗、17-18年6敗)で、1試合平均スコアは得点74点(16-17年71点、17-18年79点)、失点92点(16-17年89点、17-18年97点)だった。