18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)銅メダルの高梨沙羅(22=クラレ)は、合計154・6点で今季自己ワーストタイの11位に終わった。1回目111メートル、2回目110・5メートルと振るわず、今季初勝利はならなかった。伊藤有希(24=土屋ホーム)が合計178・2点で日本勢最高の6位だった。

地元北海道で待望の今季初勝利はつかめなかった。高梨は1回目で111メートルの9位に沈み、2回目も110・5メートルと飛距離を伸ばせず、11位に順位を落とした。今季第3戦に続く11位。11-12年シーズンにW杯参戦以来、同一シーズンで2桁順位2度は初めて。「かみ合わないジャンプが続いている」と声のトーンは重かった。

年明けはノーマルヒルの札幌・宮の森競技場で国内大会に出場。満足する内容で復調を感じたが、今回はW杯初開催となるラージヒルの大倉山競技場。形状が違う台に対応するようにアプローチ(助走路)姿勢を変えたが、探りながらで「しっくりいかなかった」と振り返った

今季は試行錯誤を繰り返し、失敗を繰り返す悪循環で「モチベーションを保てずにいる」と素直な気持ちを明かした。試合後はファンから「頑張ってよ!」と温かい声援を受けた。「自分を保って戦わないといけない」と自らを奮い立たせていた。