今季初戦となったマレーシアマスターズで優勝した、バドミントン混合ダブルス日本代表の渡辺勇大(21)、東野有紗(22=日本ユニシス)組が28日羽田空港に帰国し、会見を行った。

会見場に満足そうな表情で現れた2人。渡辺は「コンビネーションを大事にしていた。その部分では2週続けて良かった」と語ると東野も「試合を重ねるごとに2人の連動が良くなっていった」と話した。

2週目のインドネシアマスターズでは準決勝で敗れた。渡辺は「相手の早い動きでプレッシャーを感じてミスが出た。いつものプレーではあのレベルだと命取りになる」と反省を述べた。

昨年12月の全日本総合では連覇を達成。ワールドツアーファイナルでは惜しくも準決勝で敗れたが、昨年から安定した戦いで結果を残している2人。お互いを尊重しあい、気遣う気持ちがコンビネーションの良さとなってプレーに現れている。今回の遠征でも渡辺は「1人では決めきれないところでは我慢してパートナーに気持ち良く打たせるか、パートナーがうまく作ってくれた球を自分がいかに決めきれるかを意識している」と話す。また東野も「マレーシアでは自分がダメで勇大君に引っ張ってもらった。もっと自分も助けられたら良かった」と自分だけでなく常にパートナーのことを考えプレーする。

世界ランクも3位になり、東京オリンピック(五輪)でのメダルも見えてきた。東野は「もっともっと2人で工夫して練習して変えていかなければいけない」と課題を述べた。国内敵無しではあるが、優勝と4強という成績に満足はしていない。今後も2人で成長し続け、世界の頂点を目指す。