男子200メートル背泳ぎで、入江陵介(29=イトマン東進)が、1分55秒79で2年連続12度目の優勝を飾った。同種目は17年に萩野に優勝を譲ったが、それ以外は07年から優勝を重ねている。平成時代の背泳ぎ第一人者が今大会で100メートルとの2冠を達成した。

鋭い切れ味だった。残り20メートル付近でトップを泳ぐ砂間をとらえて逆転。派遣標準記録も上回り、個人での世界選手権(韓国)代表の座も勝ち取った。

「世界選手権内定は喜びたい。落ち着いたレースができた。日本代表に入って14年目。今もみなさんに期待してもらっている。頑張りたい」。充実の笑顔をみせた。

6日の準決勝は、1分58秒27で全体のトップ通過と貫禄を見せた。それでも決勝に向けて「世界が1分53秒台だから、1分56秒台ではだめだと思う」と口にしていた。

練習拠点の米国では300メートルの背泳ぎなど、中距離の練習を重ねた。「大きな泳ぎを意識して取り組んだ」と200メートルをメインに据えて、鍛錬を積んできた。100メートルでは個人種目での代表内定は逃したが、メドレーリレーの派遣標準記録はクリアしている。

きっちりと2冠を達成して、次に見据えるのは7月の世界選手権韓国大会。4度目のオリンピック(五輪)となる20年東京に向けて、入江が調子を上げていく。