世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が2日にわたる準決勝で敗れた。昨年準優勝で同4位のドミニク・ティエム(オーストリア)に2-6、6-3、5-7、7-5、5-7の4時間13分のフルセットで敗退し「大事なポイントで相手の方が上だった」。

18年ウィンブルドンから続く4大大会連勝が26で途切れるとともに、自身2度目の4大大会4大会連続優勝を逃した。

前日にスタートした試合は降雨のため、第3セット第4ゲームを終了した時点で順延が決まった。大会のスーパーバイザーを呼び出すほど、強風に悩まされていたジョコビッチには、恵みの順延だと思われた。「過去経験した中でも最悪のコンディションだった」。

順延が決まった時点では雨は降っていなかった。その後の予報が雨で、大会側は早めに決断を下したという。しかし、皮肉にも、その後、ほとんど雨は降らなかった。再開後、最終セットまでもつれ込んだが、ジョコビッチの調子は上がらず。ティエムのストロークに押される場面がたびたび見られ、最後は力尽きた。

ジョコビッチは4大大会で15勝しているが、全仏はわずか16年に1度だけの優勝だ。決してクレーが苦手というわけではないが、クレーで突出して強いナダルやティエムらトップ選手がいる。なかなか思い通りに行かない赤土で、フラストレーションがたまったようだ。

 

◆全仏オープンは、WOWOWで5月26日~6月10日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。