16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)柔道男子60キロ級銅メダルの高藤直寿(26=パーク24)が、3年前の雪辱を胸に世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)3連覇を狙う。

5日、宮崎県延岡市での強化合宿に参加し、19日後に迫る大舞台に向け「金メダル以外は考えていない。きっちり優勝して(世界王者が背負う)赤ゼッケンで東京五輪に出場したい」と決意を示した。

8月6日は「絶対に忘れられない日」だ。3年前のリオ五輪で、金メダル候補とされながら3位に終わった。「一番忘れたい記憶だけど忘れない。自分の強さは赤ちゃんのようだったけど、時間がたっても、五輪金メダルの気持ちは変わらないし、あの日があるから今がある」。世界選手権では東海大の後輩、永山竜樹との直接対決も注目されるが「経験値と頭の差を見せつけ、手堅く3連覇したい」と自信をのぞかせた。