今季W杯ボルダリング総合王者の楢崎智亜(23=TEAM au)が、A組3位で上位20人による準決勝に進出した。

抜群の身体能力を武器に日本のエースが躍動した。全5課題中4課題を完登し「全体的に体は動いていた。(4回目で攻略した)1課題目が体力的にきつかったけど、最後は気持ちでもっていけた。クリアできたのは大きかった」と充実した表情で振り返った。

今年は、20年東京五輪実施種目の「複合」での世界一を目標に掲げる。上位7位以内の日本勢最上位に入れば、五輪代表に内定する。ボルダリングの元世界王者は複合に照準を合わせつつも「ボルダリングもプライドをもってやっているし、しっかり結果を残したい」と、1つ目の金メダル獲得に向けて静かに闘志を燃やした。

ボルダリングは日本勢が最も得意とする種目で、楢崎含め、2連覇を狙う原田海(日新火災)ら全7選手が13日の準決勝に駒を進めた。