4年ぶりの学生日本一を狙う立命大が、開幕2連勝を飾った。

QB荒木優也(4年)は自身のファンブルなどミスもあり苦戦を招いたが、汚名返上の54ヤードランプレーなどで流れを変えて26-6で勝利。前年は関学大に敗れリーグ2位。西日本代表校決定戦でも敗れ、甲子園ボウル出場の夢は消えた。日本一奪還へ負けられない戦いが続く。

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10点リードの第3クオーター(Q)、同大のDLを崩せず立命大には追加点が遠かった。荒木が自らラン突破を狙ったものの、自陣40ヤードでタックルを受けファンブル。ボールを奪われた。だが、同Q、自陣28ヤードから汚名返上の54ヤードランを見せ、一気に敵陣18ヤードまで前進。流れを呼び込むと、最後はエースRB立川がTDランを決めた。

第2QにはTDパスも記録した荒木は「(ファンブルは)ボールのセキュリティーが甘かった。ミスは取り返すことができない。次に挽回しようと思って、プレーで前向きに生かしたのが良いプレーになった」と笑顔だった。

2年からリーグ戦に出場している荒木は、立命館守山高でアメフトを始めた。兄拓也さんは15年に日本一になった時の副将で、当時はスタンドで観戦。「勝ったときの歓声がすごくて(フィールドの)中だとどんな感じだろう」と立命大でプレーをすることを決めた。今季から副将を務める弟の目標も「日本一」。兄に続く王座戴冠に向け突き進む。【南谷竜則】