味の素は17日、都内で会見を開いて、日本スポーツ振興センター(JSC)と、9月に開所したナショナルトレーニングセンター(NTC)拡充棟について、ネーミングライツ契約を結んだことを発表した。

既存施設「味の素NTC」「味の素フィールド西が丘」に加えて、新規契約として「味の素ナショナルトレーニングセンター・イースト」が加わる形。契約期間は2019年12月1日から2025年3月31日まで。契約金額はこれまでの年間7500万円から同1億3500万円となった。

発表会見には同社の西井孝明社長、JSCの大東和美に加え、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長、日本障がい者スポーツ協会(JPC)の鳥原光憲会長らが出席した。

西井社長は「3つ目のネーミングライツで、ワン、ツー、スリー、金、銀、銅ということで光栄に存じます。食を通じた縁の下の力持ちとして、トップアスリートを力強くサポートすることをお誓いします」と話した。大東理事長は「JSCは、味の素さんと連携を図りつつ、選手のそばで選手とともに歩んでいきたい」と話した。

会見に出席した競泳男子の瀬戸大也(25=ANA)は味の素NTC・イーストのプールについて「五輪本番と同じ水深3メートルのプールでトレーニングができる。浮き上がりやターンなどが全然違う。国内ではなかなか水深3メートルのプールがないので、五輪をイメージして練習をやっています」。同渡辺一平(22=トヨタ自動車)は「水中カメラが設置されている。平泳ぎは水中での動きを見ることが競技にとって1番なので、役立っています」と話した。