2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は21日、五輪期間中の鉄道運行について、東京圏約60路線、地方13路線の終電時刻目安を発表した。延長幅が最大となったのが、りんかい線の新木場発・東京テレポート行きで発車時刻目安は午前2時ごろ。終電時刻が最も遅くなるのは横浜市営地下鉄ブルーラインで、横浜発・上大岡行きが同2時20分ごろとなった。

JR山手線の内回りでは大崎発着が同1時10分ごろ、大崎発・池袋行きが同1時30分ごろ。外回りでは大崎発着が同1時ごろ、大崎発・品川行きが同1時20分ごろ、大崎発・池袋行きが同1時40分ごろになる。

主要ターミナル駅では、JR東京駅の千葉方面が同1時30分ごろ。JR新宿駅の三鷹方面は同2時ごろ。東武東上線池袋駅の川越市方面は同1時30分ごろ。東急東横線渋谷駅の横浜方面は同1時30分ごろ。JR品川駅の国府津方面は同1時20分ごろ。JR上野駅の小金井方面、籠原方面は同1時10分ごろ。つくばエクスプレス秋葉原駅の守谷方面は同1時10分ごろ。

終電時間算出の基本的な考え方は、試合終了後の退場時間が一般会場で30分、スタジアムで1時間かかるとし、そこから最寄り駅までの時間、駅構内滞留時間、山手線までの時間、ターミナル駅から各方面に帰れる時間などを足し算した。

これらの情報は、スマートフォンなどで使用されている乗り換え案内アプリにも反映させるよう調整中。ダイヤ詳細は4月ごろに発表する予定となっている。

終電延長の運営予算は組織委や東京都は負担せず、利用者予測データをもとに、鉄道事業者が経営判断で実施する。本事業に参加する事業者は東京圏で19社局、地方で5社局。組織委によると、鉄道駅を降りてからのバスやタクシーへの乗り換えについては関知せず、観客おのおのの交通手段に任せる方針。

パラリンピックの開会式、閉会式が行われる8月25日、9月6日の両日も終電時刻を最大60分程度遅らせることも併せて発表した。