競泳男子のオリンピック(五輪)2大会連続2冠北島康介氏(37)が12日、コカ・コーラ社の聖火リレーイベントに参加した。

同社は1928年アムステルダム大会から五輪に関わっており、一般公募の聖火ランナーや聖火リレーを伴走する特別車両3台を披露。人力車風の車両や10トントラックを改造した大型車両などがイベント会場に並んだ。北島氏は「聖火リレーまでもうすぐなんだなと思った。一緒にオリンピックを盛り上げていきたい」と口にした。

北島氏は金メダル4個を獲得。18年ピョンチャン(平昌)五輪では韓国で聖火ランナーも務めている。「現役の時は水泳一色だった。五輪では結果を残してたくさんの人に喜んでもらえた。今年はいろんな選手がその気持ちを味わってくれるのかな。超気持ちよかった」と自身の名言を披露し会場を沸かせた。

一般公募のランナーの中には、東京都在住で99歳の矢崎文彦さんも選ばれた。1964年東京五輪ではマラソンコースの柵を製作したという。今大会は人生2度目の東京五輪で7月24日の開会式のチケットは抽選で外れたが、同社の聖火ランナーとなって「(数え年で)100歳になって、聖火ランナーができた。感謝感激です」。1920年(大9)12月20日生まれの99歳は「いつも朝6時半に起きてラジオ体操をやってます。いまも自転車にのっています。(割り当ての)200メートル、走るつもりです。できるところまでやります」と元気いっぱい。

北島氏は「僕は人生2度目の東京五輪あるかなあ。本当にすごいっすね」と感心。イベントでは矢崎さんにトーチを手渡していた。