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◆今日の誕生日

ラファエル・アルトゥニアン(1957年)

 →Piclk Up!

庄司理紗(1996年)

日本の女子シングル元選手。10年全日本ジュニア選手権優勝、11年世界ジュニア選手権5位。18-19年シーズンを最後に引退。慶大卒業後は女優として活躍している。


Pick Up! - ラファエル・アルトゥニアン

旧ソビエト連邦出身の世界的コーチが63歳になりました。

ジャンプ指導に定評があり、00年に拠点を米国に移した後の有名な教え子には女子シングルのミシェル・クワン(米国)がいます。それまで世界選手権で5度の優勝を誇った女王でしたが、03-04年シーズンは新採点方式に苦しんでいました。そのジャンプを立て直すことで全米選手権8度目の優勝に貢献。続く世界選手権(ドイツ・ドルトムント)でも3位に導き、復活させました。

その世界選手権が、フリー直前に乱入者の妨害に遭いながらも逆転の銅メダルに輝いた大会。連載中の「色あせぬ煌めき」で、安藤美姫さんが演技を振り返ってくれたクワンのコーチがアルトゥニアン氏でした。記事

06年トリノ五輪(オリンピック)の男子シングル銅メダリスト、ジェフリー・バトル(カナダ)や18年平昌五輪団体銅メダルのアダム・リッポン(米国)らを指導し、現在はネーサン・チェン(米国)のコーチとして知られます。主な実績は18、19年の世界選手権2連覇や17~19年のグランプリ(GP)ファイナル3連覇など。イタリア・トリノで行われた19年GPファイナルで総合335.30点の世界記録をマークする偉業もサポートしました。

日本人では、06-07年シーズンから翌07-08年シーズンの終盤まで浅田真央を指導。現在は本田姉妹の真凜、紗来を担当しており、日本滞在時は本田武史コーチ(02年ソルトレークシティー五輪男子シングル4位)が見る形で2人を教えています。


今日の1枚


1992年2月21日
1992年2月21日

92年2月、アルベールビル五輪女子フィギュアスケートで銀メダルの伊藤みどり(左)は山田満知子コーチ(中央)と笑顔を見せる。右端は城田憲子さん。


◆今日の出来事

プルシェンコ、プーチン大統領、歓喜―。国際オリンピック委員会(IOC)がグアテマラシティで総会を開き、14年冬季五輪の開催都市にソチ(ロシア)を選出(2007年)


スポーツ大国ロシアが初の冬季五輪開催を勝ち取った。IOCロゲ会長が「ソチ」と告げると、招致委員会の最前列にいた06年トリノ五輪男子シングル金メダルのプルシェンコが跳びはねて大喜び。メンバーと抱き合い「ソーチ! ソーチ!」と大合唱した。

IOC委員による1回目の投票では、評価委員会の報告書で高評価を得た平昌(韓国)が36票でトップ。ソチは2票差の34票で2位だったが、過半数に届いた都市がなかったため、まず最少25票のザルツブルク(オーストリア)が落選。決選投票でソチ(51票)が平昌(47票)を逆転した。

プーチン大統領が「剛腕」を振るった。中南米まで大型機でアイスリンクを持ち込む派手な招致活動を展開し、自身は投票2日前にグアテマラ入り。IOC委員が宿泊するホテルのスイートルームを押さえて招待を重ね、総会でも先陣を切って登壇した。「120億ドル(約1兆4400億円)を投じる」など政府方針のプレゼンテーションを終えると、招致を確信したのか投票前に出国した。

フィギュアスケート競技としてのトピックは、この大会から初の団体戦が正式種目になったこと。日本は後に、ソチ五輪前年の世界選手権やGPシリーズの成績に基づく国別ランキングで第4位となり、出場権をつかんだ。