フィギュアスケート女子で国際スケート連盟(ISU)による「ISUスケーティング・アワード」の最優秀新人賞に輝いたアリョーナ・コストルナヤ(16=ロシア)が、22年北京五輪後に引退し、脳神経外科医を目指す意向を表明した。

14日に公開された「オリンピックチャンネル」のインタビューに答え、「私は今季と五輪シーズンを滑り、夢を実現しようと思います。脳神経外科医になるという、私の夢を実現し始めます」とコメントした。

昨季がシニア1年目で、同世代のシェルバコワ、トルソワと「ロシア3人娘」として注目された。ジュニア時代から定評のあった美しい滑りに加え、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を習得。グランプリ(GP)シリーズ2連勝で迎えたGPファイナルで初出場初優勝を果たし、欧州選手権でも頂点に立った。

また、今季は4回転サルコーを組み込む意向も示した。同世代の2人が武器とする4回転ジャンプを手にし、さらにレベルを引き上げる。新プログラムは、米国の人気歌手ビリー・アイリッシュの曲を使用。「とても異例の選曲だと思う。でも、私もコーチもこれが好きなんです」とこちらも新たな挑戦となる。

◆アリョーナ・コストルナヤ 2003年8月24日、ロシア・モスクワ生まれ。07年にスケートを始め、平昌五輪シーズンの17年ロシア選手権では、ジュニアながらザギトワ、ソツコワに続く3位と台頭。18年ジュニアGPファイナル優勝。19~20年シーズンにシニアへ転向すると、GPシリーズのフランス杯、NHK杯、ファイナルを全て制した。伸びやかなスケーティングを武器に「美」を追い求めながら、大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を習得。ザギトワ、メドベージェワ、トルソワ、シェルバコワらを育てたエテリ・トゥトベリゼ・コーチに師事している。趣味は乗馬。151センチ。