今季シニアデビューする河辺愛菜(15=木下アカデミー)がショートプログラム(SP)に初めて組み込んだトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷した。

出場者が今季の新プログラムをお披露目する形式を取ったショーに、2番手で登場。「Fire Dance」の曲で滑り出すと、冒頭に3回転半を跳び、回転不足だったが降りた。昨年11月の全日本ジュニアで初めて決めた大技を“今季初戦”と位置付けるショーで跳びきった。その後の3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプも高さを見せた。

演技後には「(3回転半は)少し回転は足りなかったんですが、この曲でショートで入れて立てたのは良かったかなと思います。いつもよりも表現の部分で、手のきれいさとか良くできていた。音に合うように練習できたらいい。今季はSP、フリー、両方ノーミスして200点超えすることが目標。それができたらいい」と掲げた。

愛知県名古屋市出身。浅田真央さんの試合を見て競技を始め、フィギュア王国の名古屋で成長を刻んできた。18年春からは関西に拠点を移し、現在は練習では4回転ジャンプにも挑戦するなど、高い潜在能力を持っている。