最年少が懸命に舞った。昨年の全日本ノービス選手権A優勝の森本涼雅(13=関大中高)が今季プログラム「パガニーニの主題による狂詩曲」を初披露した。

冒頭の3回転ルッツはやや回転不足だったものの、続く3回転ループはきれいに成功。最後の連続ジャンプは転倒してしまい表情を曇らせたが、美しかった3回転サルコーなど、才能の片りんはシニア勢にまじった中でも見せつけた。

演技後は、しっかりマイクを握ってフラッシュインタビューに対応。「ジャンプにミスが出た後、適当にやっているところがあるのかな。細かいミスも転倒も多かった」と反省しつつ「明日から直していきたいと思います」と、はつらつと語った。今季はジュニアデビューする。その開幕を前に、高いレベルを経験できた試合形式のアイスショーとなった。