ショートプログラム(SP)首位の渡辺倫果(18=青森山田高)がフリーもトップの97・73点を記録し、合計152・44点で優勝した。

冒頭で3回転ルッツに成功。終盤には回転不足判定を受けながらも、3回転サルコー-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプを着氷させた。拠点のカナダから帰国後は2週間の隔離があったため「体力面が一番心配だった。その面が出てしまったので、シーズンに向けて体力をつけていって、余裕のあるフリーを滑れるようにしたいです」と前向きに捉えた。

今後は渡航による練習への制限を避けるため、京都で浜田美栄コーチの指導を短期的に受ける予定だ。新たな環境に身を置くことで「こういう状況だからこそ、いい刺激をもらって、いい部分を全て吸収して、スケートにつなげたい」。東日本選手権(11月5~8日、山梨・小瀬スポーツ公園アイスアリーナ)に向けて、レベルアップを図る。