世界2位のラファエル・ナダル(34=スペイン)が、フェデラー(スイス)と並ぶ男子歴代最多の4大大会シングルス20度目の優勝の快挙を達成した。同1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)に6-0、6-2、7-5のストレート勝ちで、快挙を、前人未到の全仏100勝目で飾った。

「さまざまな経験をして、けがも克服してきた。皆の支えがあるから勝つことができる」。そして、コロナ禍の世界に向け「みんなで頑張ろう。そして打ち勝とう」とエールを送った。

全仏の圧倒的な強さだ。15度の出場で、わずか2敗しかしていない。全仏13度の最多優勝回数は、2番目で6度のボルグの倍以上だ。この日も、マシンと恐れられたジョコビッチ相手に、第1セットは完封の発進。第3セットこそは競ったが、最初のマッチポイントを決めると、赤土のそのまま座り込み、初めて笑顔を見せた。また、今大会7試合すべてストレート勝ちで圧勝した。