女子50メートル自由形決勝で、オリンピック(五輪)2大会(12年ロンドン、16年リオデジャネイロ)出場の松本弥生(30、XFLAG=飛龍高出)が、25秒96で5度目の優勝を飾った。中盤以降にトップに立ち、そのままゴール。コロナ禍での自粛期間もあり、この日が3月8日の誕生日後、初レースだった。「1番を取れてホッとしている。もう少し早いタイムを出したかったけど、(30歳代の)良い出だしになった」と、笑顔で振り返った。

この大会の同種目を16年に制した後、1度は休養を宣言。芸能事務所に所属し、バラエティー番組などに出演したが、18年冬に競技への復帰を表明した。今後は、短水路日本選手権や社会人選手権などに出場する予定。白血病から復活した池江璃花子(20)からも刺激を受ける松本は「(100メートル自由形で)54秒台を出せるようにしていきたい」と決意。東京五輪の選考会となる来春の日本選手権を見据え、さらなる進化を目指す。【前田和哉】

◆松本弥生(まつもと・やよい)1990年(平2)3月8日、沼津市生まれ。飛龍高-日体大。09年に初めて日本代表入り。12年ロンドン五輪では、女子400メートルリレーで44年ぶりの決勝進出を果たし7位入賞。リオ五輪でも同種目8位入賞。身長168センチ。