昨年度の全国中学校大会を制した中学3年生、三浦佳生(15=KOSE新横浜プリンスFSC)が2位と躍進した。

ショートプログラム(SP)5位からフリーは1位の136・15点、合計207・71点。最終滑走の本田ルーカス剛史に逆転されたが、高校生に混じって存在感を示した。

組み込んだ4回転は2種類3本。映画「ラストサムライ」のテーマ曲に乗り、果敢に挑んだ。冒頭の4回転トーループ-3回転トーループは少し詰まりながらも何とか連続技にすると、出色はその後の4回転サルコー。「かなりいい方のサルコーだったと思います」と手応え十分な1本は、出来栄え点で3・49点を引き出して13・19点まで伸ばした。

「2つもパンクしてしまったことが悔しいです」と続く4回転トーループが2回転になったことなどを振り返ったが、「大きく崩れることが無くなったのは自分のなかで成長」とも自己評価した。

年末の全日本選手権(長野)出場を決め「うれしいですけど」としながら、続けた言葉は「(今大会は)てっぺんを狙っていたので悔しいです」。先輩らに囲まれても一切臆したところはなかった。

優勝した東日本選手権では、4回転を2種3本すべて成功させており、今後が楽しみな逸材になる。次戦は今月下旬のNHK杯(大阪)。「シニアの人たちがたくさん出る試合ですが、ひけをとらない、負けない気持ちで頑張りたい」と堂々と話した。