東地区9位のレバンガ北海道は、同2位の千葉ジェッツに68-72で惜敗した。前半は31-32と食らいついて折り返し。第4クオーター残り44秒、中野司(24)が左から切り込みシュートを決め、一時は66-65と逆転するも、残り21秒で千葉の富樫勇樹(27)に3点シュートを決められ、突き放された。

11月7日にB1リーグ史上最多126失点で敗れた相手に大善戦するも、リベンジすることはできなかった。宮永雄太監督(39)は「勝てたと思っていても、最後に勝ちきれなかったのは、攻守の細かい部分を遂行する力の差。足りないと感じたことを、次の試合で生かしたい」と振り返った。

攻撃の軸ジョーダン・テイラー(31)が負傷離脱の中、連敗を止めた11月15日の新潟アルビレックスBB戦で得た収穫を生かす大事な一戦だった。宮永監督は同30日の練習後、チームの成長を口にしていた。「これまでテイラーに頼りすぎていた。新潟で彼がいなくても攻守両面で、できるというところをみせてくれた。そういう面も出せたら」。試合が空いた2週間で新スタイルを詰め、テイラーも復帰し臨んだが、あと1歩、及ばなかった。

6、7日に敵地での川崎ブレイブサンダース2連戦を終えると9日サンロッカーズ渋谷戦、12、13日三遠ネオフェニックス戦とホーム3連戦が控える。前回千葉と対戦した際に喫したクラブワーストの51点差から一気に差は縮まった。中野は「逆転の場面は、いい形でシュートに持って行けた。少しずつチームも良くなっている。ただ、相手はビッグマンがいなくても勝ちに持っていける。そういう強さを感じた」。成長を積み重ね、10月21日秋田ノーザンハピネッツ戦を最後に1カ月以上遠ざかっている本拠での勝利をファンに届ける。