アメリカンフットボール日本選手権ライスボウルの試合時間が、正式の1Q(クオーター)15分から12分に短縮される。日本協会が19日に発表した。来年1月3日に東京ドームで、オービックと関学大が日本一を懸けて対戦する。1Qを3分短縮することで、1試合60分が48分となる。

新型コロナウイルス感染の拡大で、今季は練習時間が大きな制約を受け、体力や競技力が備わっていないという現場の意見に応えた。選手の安全確保の観点からも、試合時間の短縮が必要であるとの判断となった。

国内はローカルルールで、通常12分で実施している。ライスボウルと大学日本一を決める甲子園ボウルは15分制。日本社会人選手権ジャパンXボウルは15分制だったが、世界大会の国際ルールに合わせるために、16年から12分に変更されている。

ライスボウルでは社会人が25勝12敗と大きく勝ち越している。特に最近は11連勝中で点差が開くことも多く、社会人と学生との実力差が顕著になった。安全面を考えて、学生側からライスボウルの存在意義を問う声が出ていた。時間短縮はその対応策の1つとしても上がっていた。