4年連続4回目出場の高知中央が初のベスト4に勝ち上がった。13年連続43回目出場の名門・昭和学院(千葉)に1度もリードを許さない快勝。司令塔で得点源の井上ひかる主将(3年)とナイジェリアからの留学生センター、ンウォコ・マーベラス・アダウビクター(3年)が原動力だった。

「私の武器はドライブなので、積極的に攻めていきました。相手には大きな選手が多いのでスピードと技術で勝負しました」と井上。160センチのPG(ポイントガード)はアグレッシブなドライブインで昭和学院のディフェンスを突き破り、何度もゴール下に攻め入った。自分にマークが集まれば広い視野と的確な状況判断でパスを通し、チームメートを生かした。27得点、7リバウンド、9アシストの数字がチームの核であることを証明する。

ンウォコは188センチの高さと技術を併せ持つ。ゴール下を支配しながら、時には迫力満点のドライブで相手守備を混乱に陥れた。33得点、21リバウンド、4アシストをマークし、存在感を見せつけた。

2人で85点中60得点。「緊張することなく、楽しみながらプレーできました。入学した時からの目標だった全国ベスト4を達成できてうれしいです」と井上。破壊力を秘めるコンビを中心に、準決勝では昨年の女王・桜花学園(愛知)に挑む。