11月に川口SG日本選手権を制した森且行（33＝川口）が、初のスーパースター王座決定戦制覇を狙います。ニッカン・コムでは連日、連載「あつ森の挑戦」を展開します。

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鳥谷部咲子（元川口オートCS放送アシスタント、現ショップチャンネルキャスト）さんは、09年から10年以上も森且行の整備取材をして放送で伝えてきた。

鳥谷部さん　整備に没頭する森さんを取材する際は毎回、邪魔にならないように近づいてました。「今すぐならいいよ」と言って頂くこともあれば、私がバイク前でかがんだ瞬間、無言のほほ笑みをもらうことも。その場合は、場所から去りました。一方で、過去に何回もトークショーで司会をご一緒しましたが、「今度のイベント、よろしくね。何でも聞いていいから」。森さんは取材にも仕事に対しても、常に気遣いのある方と思っています。

森は、いつも通りレース後、すぐ取材に対応。14年以来となるSS王座戦TR。1回戦11Rは後方から追い上げ、浦田信輔を最後にかわして3着発進。「6年ぶりのSS王座戦トライアルの感想？　スタートがみんな早い。試走も早い。試走とレースが変わるのを見越していったが、足りない。エンジンだと思う。さあ仕事しよう！　ピストン交換。ただ、ドドド（不整振動）が来てないのはプラス材料」。整備で手を加えてTR2回戦12Rは、さらなる上積みを狙う。

 

◆スーパースター王座決定戦　今年はSG覇者3人、各場競走成績第1位、SGと特別G1プレミアムカップ優勝戦得点上位の計16人が、SG最高賞金の3000万円を懸けて激突する。大会初日から4日目まで、トライアル戦（各日11、12Rで8周回）に4度出場する。獲得ポイント上位8人が最終日12RのSS王座決定戦（10周回）に進出する。

 

◆森且行（もり・かつゆき）1974年（昭49）2月19日、東京都生まれ。川口所属25期生。S級25位。14年に特別賞、97年に日刊三賞特別賞を受賞した。SGは10月川口の日本選手権で初優勝。G1は2度、G2は3度、G3は1度優勝。通算優勝32度。趣味は旅行。177センチ、59キロ。血液型B。