ショートプログラム(SP)首位の松生(まついけ)理乃(16=愛知)が、地元の国体で優勝を果たした。

フリーもトップの124・87点を記録し、合計188・42点。最終滑走で2位の吉田陽菜(15=京都)を2・72点差で振り切った。

松生は基礎点が1・1倍となる演技後半に3つの連続ジャンプを組み込み、3回転フリップ-3回転トーループ-2回転トーループなどを着氷。安定感のある演技で、全日本ジュニア女王の地力を示した。

「去年は国体に出られなかったので、今年出場できてとてもうれしかったし、出て、自分の演技ができた。愛知県で開催されて、地元ですごく緊張したけれど、そこでしっかり結果を残せたのは良かったなと思いました」

中京大中京高1年の16歳は、24日に全国高校選手権(長野)で初優勝。わずか中3日で再び頂点に立った。前日27日のSP後には追加での練習も敢行。その成果を発揮し「疲れはあったんですけれど、今シーズンも残り少ない試合だったので『いい演技をしたい』と思った。しっかりやって、安心して、本番を迎えたい気持ちがありました。最初はジャンプが乱れたけれど、後半は立て直して、大きなミスなく終えられて、良かったと思います」と笑顔で振り返った。【松本航】